有鹿神社の手水鉢


 有鹿神社の手水舎は鳥居より進んで右手、欅根花壇の隣にあります。
 手水鉢には平成天皇陛下即御位記念、平成2年11月12日の日付が見られますので、同じく手水舎も建立されたのでしょう。
 しかし、平成23年の台風の影響で欅が折れて屋根を直撃したために被害を受け、同年に再建されています。

手水舎の龍

 有鹿神社の社殿の後ろには、古い石碑などを集めてある石舎があります。

石舎

 真ん中には相模国十三社有鹿神社社号碑があり、その手前左右に過去に使われていた手水鉢が置かれています。

右側、明治44年銘あるの手水鉢

左側、亨保のものと思われる手水鉢

 左側の手水鉢は亨保元年(1716年)に作られたとされる。素材は七沢石と思われ、年代が正しければ近世中期(約300年前)に七沢の石工が見られるようになった初期のものであると考えられます。


 縁の部分に盃状穴(はいじょうけつ)が開けられています。
 この穴がなんのためにあけられたのか、宗教的なものなのか、あまり研究が進んでいないそうで、多くは西日本、そして江戸時代に見られ、明治以降は見られなくなってしまっているということです。


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