有鹿神社の鳥居

 有鹿神社本宮の鳥居は明治32年10月建立、石造りの神明鳥居です。

この鳥居以前のものについては【相中留恩記略】総持院の項の挿絵に見える。
江戸後期の絵師長谷川雪堤よる挿絵 右側の有鹿社の鳥居は両部鳥居のように見える

 【海老名の地名】(88~89p)によると有鹿神社の一の鳥居が建っていた場所として、大門、鳥居田という地名が載っています。有鹿神社本宮から400メートル程南に行った明神大縄と矢倉沢往還が交わる辻辺りに大鳥居が建っていたのでしょうか。



鳥居があったという辺りの辻にある大山街道道標

 また、神社由緒によれば、参道「明神大縄」が門沢橋まで続いており、社家の辺りに一の鳥居と下社があったといいます。
 そうすると、神社由緒書が成立した時代前では、大門、鳥居田にあったという鳥居は二の鳥居となり、本宮の鳥居は三の鳥居になります。

 ちなみに中宮、奥宮の鳥居も神明鳥居です。
 奥宮の扁額は2017年に奉納されたものです。

平成10年建立の中宮鳥居

奥宮鳥居







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